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2020年5月2日(土)

学生と大学に支援急げ

2団体会見 補正予算少なすぎる

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(写真)ネットを通じて会見に参加し、日本記者クラブの司会者(写真右上)からの質問に答える山岸さん(写真左上)と岩崎さん(写真下)=1日

 新型コロナウイルス感染拡大で困窮する大学生らへの緊急支援を国に求めて1日、各大学で自発的に学費減額署名を呼びかけた学生たちでつくる「一律学費半額を求めるアクション」代表の山岸鞠香さんと「高等教育無償化プロジェクトFREE」代表の岩崎詩都香さん(東京大学4年)はインターネットを通じて日本記者クラブで会見し、「政府の大規模でスピーディーな支援が必要です」と語りました。

 岩崎さんは、FREEが取り組んでいる学生生活実態調査への回答者が増え、「退学を検討している」と答えた学生は5人に1人に急増するなど、「日々深刻さを増しています」と語りました。

 背景には、学費値上げによる高学費で多くの学生がギリギリの生活を余儀なくされている構造的な問題があると指摘。「コロナ禍でいきなり困窮したわけではありません。この機会に、日本の高等教育のあり方について社会全体で考えたい」とのべました。

 山岸さんは、大学ごとに手探りで署名を始めていた学生がネットでつながり、情報や悩みなどを共有・交流する必要があると考えアクションをつくったことを報告。署名も、みんなで一致点を話しあって決めたと語り、「国は、学生と大学に対して予算をつけてほしいと求めています」と語りました。

 コロナ禍で苦しんでいる学生に6900億円の支援計画を発表したカナダの例もあげながら、「補正予算を見ても、日本の学生支援は7億円です。0が三つ足りません。対応を政府に求めていきたい」と語りました。


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