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2020年4月28日(火)

きょうの潮流

 ありがたいことに、本欄には日々励ましとともに、さまざまなご意見や感想が寄せられます。己の認識不足を思い知り、目がさめることもたびたび▼志村けんさんの訃報をとりあげたときもこんな意見をいただきました。彼の笑いを評価しているが、あのセクハラギャグに女性たちがどれほど嫌な思いをしたか。亡くなったから、昔の話だからと流さないで、そういう人たちを心にとめて書いてほしかったと▼長く男社会にまみれた感覚。それは往々にして態度や発言に表れ、公共の場に垂れ流されることもあります。いまSNS上では、お笑いタレント、岡村隆史さんのラジオでの発言が炎上しています▼「コロナ明けたら、なかなかのかわいい人が、短期間ですけれども、美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」。感染拡大で貧困がひろがり、風俗で働かざるを得なくなる女性が増えることを予想。それを楽しみにしているかのような物言いが批判されています▼「だから、今は我慢しましょう」と呼びかける間、スタッフの笑い声も。これには「追い込まれ、風俗に身を投じざるを得ない女性の立場を全く分かっていない」「彼のような考え方が福祉の拡充を阻んでいる」との書き込みが次々と▼日常の生活が断たれるなか、困難や矛盾が働く女性やシングルマザーに集中しています。政府の対策にも性差による視点はとぼしい。おりのようにたまった社会のゆがみを正す。コロナ危機の先に、新しい社会をつくっていく契機がここにもあります。


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