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2020年4月26日(日)

なんだっけ

GPIFって?

図

 Q GPIFってなに?

 A 公的年金(厚生年金と国民年金)の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」のことです。現役世代が納めた年金保険料のうち、年金の支払いなどに充てられなかったものが積み立てられています。この年金積立金をGPIFは国内外の資本市場で運用しています。

 Q どんな運用の仕方をしているの?

 A 4種類の資産に分けて積立金を運用しています。現在の基本的な資産構成割合は(1)国内債券25%(2)国内株式25%(3)外国債券25%(4)外国株式25%―となっています。

 2013年5月までの資産構成割合は(1)国内債券67%(2)国内株式11%(3)外国債券8%(4)外国株式9%(5)短期資産5%―でした。

 株価対策を優先する安倍晋三政権の意向に沿って国内債券の割合を減らし、リスクの高い株式の割合を高めてきたのです。

 Q 17兆円を超す赤字が出たって?

 A GPIFの2020年1~3月期の資産運用実績は17・5兆円程度の損失となる見通しです。四半期別の損失額としては18年10~12月期の14・8兆円を大きく上回り、過去最高を更新することが確実になっています。

 19年度全体を通じた運用実績も8兆円を超える赤字となり、リーマン・ショック時の08年度(マイナス9・3兆円)に次ぐ赤字額となる見通しです。国民の大事な年金積立金を、安倍政権が株価対策につぎ込んだツケが表れています。

 (2020・4・26)


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