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2020年4月4日(土)

「地位乱用に厳正対応」

倉林議員に公取委員長候補

参院議運委

写真

(写真)質疑する倉林明子議員=3日、参院議運委

 参院議院運営委員会は3日、政府が提示した国会同意人事のうち、古谷一之公正取引委員長候補から所信を聴取しました。

 日本共産党の倉林明子議員が質疑に立ち、市場の番人である公正取引委員会には、取引の適正化、下請事業者の利益保護のために、その監視機能の一層の発揮が求められると主張しました。

 インターネット通販サイト「楽天市場」を運営する楽天が一定額以上の買い物をした購入者の送料を原則無料化し、出店者負担としたことに対し、公正取引委員会が緊急停止命令を申し立てましたが、楽天が「延期」を表明したことを受け、申し立てを取り下げました。

 「巨大企業楽天が、中小零細事業者の出店者に一方的不利益や負担をおしつけることがあってはならないという立場で、引き続き審査にあたってほしい」と求めた倉林氏に対し、古谷氏は「審査を続けている。地位の乱用等の不公正な取引には厳正な対応をする」と語りました。

 倉林氏は公正な取引を守るために、アマゾンなどの情報通信技術を活用し、多種多様なサービスの「場」(プラットフォーム)を提供する「巨大プラットフォーマー」事業者の監視と規制強化は喫緊の課題だと強調。古谷氏は「日本の競争市場に影響を与える海外企業の行為には、公正取引委員会として目を光らせる。組織の力を強める」と語りました。


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