日本共産党

2003年12月24日(水)「しんぶん赤旗」

“元気の源”共産党大会

新年13日から開きます

42年ぶり綱領改定 未来開く指針作る

2万5000の党支部 半年かけ議案論議


 日本共産党は新年1月13日から17日までの5日間、静岡県熱海市で第23回党大会を開きます。総選挙の後退にくじけることなく、全国の党組織は、イラクへの自衛隊派兵反対はじめ平和、暮らしを守るたたかい、参院選と党大会めざし、国民と草の根で広く強く結びついた党づくりへの努力をすすめています。党大会は、この“元気の源”となっています。


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代議員の発言にわく第22回党大会会場=2000年11月

 東京都江東区の南砂西支部。総選挙後、こつこつと一カ月かけて支持を約束してくれた人など五百人と対話しました。

 年金や消費税、イラク派兵問題などで選挙前よりも話がはずみ、「共産党のいっていた通りになった」「今度は共産党に」と党支持を約束、「わざわざ来てくれてありがとう」と「しんぶん赤旗」を購読する人も。「平和な日本を守りたい」と二人が入党しました。

 地域の公園の整備をと、署名活動や議会請願にとりくみ、汚れた砂場の砂の入れ替え、ベンチ改修などを実現。署名をした若い母親から「ありがとう。がんばって」と声がかけられました。

◇    ◇

 「問題にぶつかったとき大会決定に立ち返って論議すると前進のポイントがそこにあるんです」。党大会で決めた方針は全国の党組織と党員のよりどころとなっています。党大会は「党の最高機関」(党規約第十九条)です。二年または三年に一回開き、実践を踏まえ、国内外の情勢の進展を分析、世界や日本にどう働きかけ、歴史を前にすすめるかを決めます。

 今回は、党綱領を四十二年ぶりに改定する歴史的な大会です。綱領改定案は、六月の中央委員会総会で発表されました。

 不破哲三議長は改定案の内容を、(1)民主主義革命論を現実的で合理的なものに仕上げた(2)未来社会の展望を創造的に開拓した(3)二十一世紀を見通した世界情勢論を展開した−の三点をあげて明らかにしました。

 綱領は、党の方針の根本であり、日本の今と将来をどう考えるかを国民の前に公然とかかげる「党の旗」です。東京都党会議で、ある学生支部の支部長は、綱領改定案の支部討議を紹介しながら、こう発言しました。

 「綱領改定案には、今まで共産党が経験してきた困難や前進、日本と世界が残してきた歴史の教訓のすべてがつまっていると思います。最新の情勢だけでなく、世界史的な視野で問題をとらえ、展望をつかむには綱領改定案の学習は欠かせません。日本にいるすべての若者に、綱領改定案を知ってもらいたい」

 大会の日程を五日間もとって、議案を徹底的に議論するのは日本の政党で日本共産党だけです。他党は一日か半日、討論も質疑応答中心でほとんどありません。

 参加者は全国の党組織から選挙で選ばれた代議員などです。前回の大会は、十代の青年を含め九百六十八人の代議員が出席しました。


派兵反対、参院選勝利へ

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党大会めざして 埼玉県吉川市で「しんぶん赤旗」の購読を訴える(左から)小林昭子市議、吉川東支部の日暮清さんと東部南地区常任委員の苗村光雄さん

 党大会にいたるまで綱領改定案や大会決議案は、数カ月にもわたって文字通り全党の討議にかけられます。

 共産党の基礎組織は、全国津々浦々の地域や職場、学園に二万五千ある党支部です。大会議案の綱領改定案と大会決議案をすべての党員に届け全員が読むように努力して討議が続いています。

 「六〇年安保をたたかい、社会主義革命か、民主主義革命かと熱く議論した。あの当時に、民主的変革をめざしたことはすごい先見性だった」(東京・保谷東支部)

 「改定案が、“資本主義時代の価値ある成果のすべてが受け継がれ、いっそう発展させられる”とのべていることを、国民と語る際にもっと強調する必要がある」(九州の職場支部)

 支部は、支部総会を開いてその議論を集約、地区党会議の代議員を決めます。議案はさらに地区党会議、都道府県党会議で集団的に議論が深められます。意見は中央委員会に集中されます。

 これだけではありません。党員による紙上公開討論もおこなっています。意見を載せた「赤旗」学習・党活動版(別刷り・臨時号)は十二月十五日付で七号にいたり、のべ四百六人が綱領改定案や大会決議案について意見をのべています。

◇    ◇

 毎回、党大会の時期には大会を強大な党づくりの結節点にと努力。六一年の第八回党大会時に八万八千人だった党員は四十万余、三十四万人だった「赤旗」読者は二百万人へとジグザグはあるものの前進させています。

 「イラク派兵に見られるアメリカいいなり、政界地図を書き換え民主党を保守化させた財界…。綱領改定案の討議によって深めてきた日本の政治支配の構図がはっきり見えてきた。国民の願いにこたえることのできる党は、共産党しかない」(北海道十勝地区党会議の発言)。こうした決意で全国の党組織は、いま党大会と参院選勝利めざし、「党員と読者拡大の大運動」の真っ最中です。

 各地で青年、学生が相次いで入党しています。「人としてまっすぐに生きたい」(長野県・小幡基さん、22歳)、「世の中変えようとしている仲間が大勢いた。いまは多数党といえないが日本共産党こそ政治をかえていける党だ」(京都・白井憲治さん、21歳)…。

 若者たちが日本共産党とともにたたかい、未来を切り開こうと歩み始めています。


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