日本共産党

2003年11月22日(土)「しんぶん赤旗」

東京都の新大学設置構想

朝鮮史研究会が抗議声明


 朝鮮史研究会(北村秀人会長)は十八日、石原都知事が都立四大学を廃止し、二〇〇五年に開学しようとしている新大学構想に抗議する幹事会声明を発表しました。

 声明は、都が大学関係者と進めてきた「東京都大学改革大綱」を白紙にし、四大学廃止の構想を打ち出したことについて、「設置者権限を濫用(らんよう)し、行政が大学に介入」するもので、「大学の自治を著しく侵害する」と批判。

 都の「新大学」構想には、「歴史学をはじめ、人文系学問への無理解・軽視の姿が、鮮明に表れている」として、文学系五専攻が「実質廃止」され、史学科なども「大幅な縮小が余儀なくされる」と指摘。「人文系教養・専門教育の質的低下は免れない」と批判。

 声明は、「人文科学の一角を担う朝鮮史研究者にとっても、到底座視しえない」として強く抗議するとともに、「学問と大学の自由を尊重する、本来あるべき姿に立ち戻る」よう求めています。


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