日本共産党

2003年7月5日(土)「しんぶん赤旗」

“学生の声を聞いて”

全学連が国会要請行動


 全日本学生自治会総連合(全学連)は四日、奨学金制度の拡充、学費値下げ、国立大学の法人化中止を求めて国会要請行動をしました。各地から約八十人の学生が集まり、「学生大会で集めてきた学生の声を聞いてほしい」と参院文教科学委員、文部科学省などに訴えました。

 信州大学で集めた九百五十人分のアンケートには「学費のために食費を削って栄養が足りない」「一日八時間労働、資金の調達に苦労する」などの声がつづられています。都立大学、学芸大学などでもアンケートを集めてきました。学生たちは「これ以上学費を上げられたら大学に行けない、という声はとても多い」「独立行政法人化で『採算の悪い大学はつぶす』ことになったら、文系大学はどうなるのか」と訴えました。

 ある与党議員の秘書は「私個人としては、国立大学法人化には反対だ。要請趣旨にも賛成だ。だが与党で決めたことなので、今から反対するのは難しい」とのべました。

 参加した東京都立大学の長加部(おさかべ)愛さん(21)は、「通す側もおかしいと思っている法案をなぜ強行するのか。大学に帰って伝えて、ファクスや一言カードなどを国会に送りたい」と話しました。


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