日本共産党

2003年7月2日(水)「しんぶん赤旗」

教育研究を侵害する

宮本議員 地方独立行政法人法で追及

参院委


 日本共産党の宮本岳志議員は一日の参院総務委員会で、保育所や大学はじめ自治体の行政サービスを「地方独立行政法人」とすることを可能にする法案は、欠陥法案だと追及しました。

 宮本氏は、「効率的かつ効果的に行わせる」ことを目的に掲げていることについて、市立保育園を民間に運営委託した東京・三鷹市では、常勤職員は一年更新の契約社員としていることなどをあげて「効率化とは結局、安易に投げ出すことだ」と指摘しました。

 さらに、公立大学を独立行政法人化する問題点を追及しました。

 同じく法人化する国立大学の場合、他の独立行政法人法案とは別の枠組みがつくられています。ところが公立大学の場合は他の独立行政法人と同じ枠組みに入れられ、評価も他の独立行政法人と同様に評価されます。

 宮本氏は「効率化を追求すれば、教育研究の特性が侵される。定款や中期目標の策定などで首長の指示や議会の介入を認めていることは大学の自治に反している。欠陥法案であり撤回すべきだ」と強調しました。

 林省吾自治財政局長は「公立大学には教育研究の特性や自治に配慮する規定を置いている」と釈明。片山虎之助総務相は「五年後の見直しのさい必要があれば見直す」と答えました。


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