日本共産党

2003年6月10日(火)「しんぶん赤旗」

柔道整復師団体から6800万円

自民ら30議員 木村副大臣疑惑に丸ごと汚染

小沢議員追及


 柔道整復師の全国組織である日本柔道整復師会の政治団体から、同会顧問を務める自民党議員ら三十人に九五年から七年間で六千八百八十三万円の資金が提供されていたことが、六日の衆院厚生労働委員会で取り上げられました。

 日本共産党の小沢和秋議員が、接骨・整骨院に対する保険請求適正化の指導を見送るよう木村義雄厚労副大臣が圧力をかけたとされる疑惑に対する質問のなかで明らかにしたものです。

 小沢氏の調べによると、献金最高額は、厚生族のドンといわれる橋本龍太郎元首相で八百二十五万円。伊吹文明元労相、顧問議員団座長の持永和見衆院議員と続いています。献金は選挙のある年に集中し、二〇〇〇年総選挙時は二千八百九十九万円にのぼります。

 小沢氏は、二〇〇〇年に木村氏が橋本元首相と並びトップの三百万円を受け取っており、「最近になって重視され、政治的影響力を持ってきたかが分かる」と指摘。「これだけ多くの自民党の有力議員がにらみを利かせているために、柔道整復の療養費適正化がすすまず、水増しにメスが入らないのではないのか」と指摘しました。

 さらに、一九八五年度から二〇〇〇年度にかけて医療費全体の伸び190%に対し、柔道整復の療養費は231%も増え、その差は年々開くばかりだと指摘。「ねん挫でないものをねん挫と偽り保険請求している」など、はり・きゅう師から寄せられた訴えを紹介しながら、二千七百四十八億円にのぼる巨額の療養費にメスを入れるべきだとのべました。

 坂口力厚労相は「柔道整復の状況を調査し、(保険請求などが)現実に合っていないなら是正させるのが当然で、そうしたい」と答えました。


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