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2020年3月28日(土)

英 自営・フリーランス支援策

所得8割 直接支給

野党・労組「早期給付を」

 【ベルリン=伊藤寿庸】英国のスナク財務相は26日、新型コロナウイルスの影響で収入が途絶えている自営業者・フリーランス向けの支援策を発表しました。


 過去3年間の収入に基づいて、平均所得の8割を月額2500ポンド(約33万円)を上限に政府が直接給付します。当面3カ月間の予定。最初の支払いは6月中旬となる予定で、野党労働党や労組はより早い支給を求めています。

 スナク氏は、「自営の人々は、英国の労働力の不可欠の一部」であり、「雇用者と同じ水準の支援を行う」と発言しました。

 支援の対象となるのは、過去3年間の年間所得が5万ポンド(約660万円)未満で、所得の半分以上が自営業による人。清掃業、水道や電気工事、音楽家、理容師、タクシー運転手、家庭で子どもを預かる人などさまざまな職種が含まれます。

 財務省は、約380万人が対象となるとしています。歳入関税庁が対象者を特定して、申請の連絡をします。

 同支援策は、ナショナルセンターの労働組合会議(TUC)、中小企業連盟(FSB)、フリーランスや自営業者の団体であるIPSEとの対話を経て策定されました。

 政府はこれとは別に、コロナ危機で、雇用を維持した企業に労働者の賃金の8割を負担すると発表していました。


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