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2020年3月9日(月)

医療現場 マスク不足深刻

保険医協会が調査

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 新型コロナウイルス感染症の拡大で、医療現場ではマスク不足などに伴い深刻な影響が出ています。

 京都府保険医協会は、マスクや消毒用アルコールの供給状況の把握のため、会員の病院と開業医を対象にそれぞれアンケート調査を行いました。67病院から回収できたうち、マスクが「すでに足りない」「一定期間までしかもたない」と答えたのは87%に達しました。

 岐阜県保険医協会も、医科・歯科診療所の会員1282人に同様のアンケート調査を2月26日~3月3日に実施。結果は「在庫なし」と、30日以内に「在庫がなくなる」を合わせて回答数の73%を占めました。

 同協会事務局によると、「マスク不足で診療制限などを余儀なくされた事例について把握しきれていませんが、回答が来た時点であと2~3日分しかないというところもありました。休業に至った可能性はあります」といいます。

 同協会は4日、マスクや消毒用アルコールの不足によって、院内感染のリスクが高まっているとして、マスクなどを医療機関に緊急供給するよう県に要請しました。

 小中学校などの一律休校要請を受け、大阪府保険医協会は、子どものいる看護師などに出勤できない影響が出ているかについて会員の医療機関へのアンケート調査に取り組みました。

 同協会事務局の担当者は「約250件の回答がありましたが、1医療機関ごとに出勤できない人は数人いるかいないかで、今のところ看護師の配置が破綻するような状況にはなっていないようです」と語りました。


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