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2020年3月7日(土)

入試差別あってはならない

吉良議員質問に文科相が明言

参院予算委

 日本共産党の吉良よし子議員は6日の参院予算委員会で全国の大学で相次ぐ入試差別の問題を取り上げ「公正であるべき大学入試に差別などあってはならない」と主張し、政府の認識をただしました。萩生田光一文科相は「入試差別はあってはならない」と明言し、調査を継続することを表明しました。

 吉良議員は、入試差別問題の具体例として、聖マリアンナ医科大(川崎市)の入試における差別的取り扱いを取り上げました。同大では、女子受験生の調査票(内申点)の点数を一律マイナス80点などにする差別を行っていたことが明らかになっています。吉良氏は、同大が第三者委員会報告公表後も、「意図的ではない」と言い続けていることを批判しました。

 吉良氏は、医師国家試験の合格者数の女性比率が35%以上になったことがなく、17年間横ばいであることを示し、その背景に医学部の入試差別があると指摘。「全ての医学部入試で、差別が一掃されているのか徹底的に調査すべきだ」と迫るとともに、「点数化できない部分の差別的取り扱いも含めて調査を」と求めました。萩生田氏は、「調査を継続する」と表明しました。

 また、「女性医師の割合を引き上げるべきだ」と求めた吉良氏に対し、橋本聖子男女共同参画担当相は、「第5次男女参画基本計画で、世界水準をめざし、高めていけるよう努力する」と表明しました。


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