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2020年3月4日(水)

若者「将来が不安」

民青が「働き方」告発中間報告

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(写真)青年の実態を伝え、政治を変えようと語られた集会=3日、参院議員会館

 日本民主青年同盟(民青)は3日、若者をめぐる働き方を調査し、安心して働ける社会へ変えていこうと全国で取り組んでいる「一万人の実態告発プロジェクト」の中間報告会を参院議員会館で開きました。

 昨年9月からスタートし、各地の街頭などで取り組んでいる同プロジェクトは、現在1054人からの回答が寄せられています。今の生活や働き方について問うと、45%が「将来が不安」、42%が「給料が安い」と答えたと報告されました。

 宮城県から参加した渡邉千咲さん(民青宮城県委員長)は、集めた青年の声を要望書にまとめて、県議会の各会派に届けており、「野党共闘を後押ししながら、一人でも多くの青年から声を集めたい」と語りました。

 全労連青年部、首都圏青年ユニオン、学生ユニオン、一般社団法人「Voice Up Japan」のメンバーがスピーチし、過労死家族の会の佐戸恵美子さんが連帯あいさつしました。

 「Voice Up Japan」ICU支部副代表の児玉みおさんは、就活セクハラの実態を告発。「これ以上、被害者を生まないため、みなさんとも団結して活動していきたい」とのべました。

 閉会あいさつで小山農(みのる)民青委員長は、「働き方をめぐる問題は、若者の尊厳がかかっています」と指摘。「野党と力をあわせれば変えていけると青年に希望を伝えながら、野党にも実態を届け、共通政策をさらに充実させていきたい」と語りました。

 日本共産党の畑野君枝、宮本徹の両衆院議員が参加し、吉良よし子参院議員があいさつしました。

正社員で月12万円 平日は5時間の残業

中間報告から

 「一万人の実態告発プロジェクト」中間報告から―。

 自由記述では、「営業職なので仕事ができないと給料が安く、生活していくのにいっぱいで、生活以外のことでお金を使いたいと思えない」(新潟)との声が寄せられました。

 「正社員で、月に12万円。一人暮らしできない。歩合制の仕事。奨学金を240万円返済しないといけない」(滋賀)「貯金が少ない。冠婚葬祭が経済的に厳しい。今は給料日前なので食費を削っている」と訴え。「夫の奨学金返済で苦労していて、返済猶予中。病院に行かないようにしている」(長崎)との声もありました。

 「仕事量が多く休日をとる暇がない。平日は毎日5時間の残業があるため自分の時間がない」(埼玉)と長時間労働を告発し、「実施的な業務が減らないと、解決にならない。人員を増やすこと以外に解決は不可能」(千葉)と訴えています。

 「女性新入社員は、朝出勤したら全員の机を拭き、お茶の準備をする。10時、12時、15時にお茶を入れる」(宮城)といったセクハラ・パワハラにかかわる声もありました。


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