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2020年3月1日(日)

休校要請の根拠語らず

混乱に反省なし 安倍首相が会見

 安倍晋三首相は29日、新型コロナウイルス感染症対策として、全国すべての小中高校、特別支援学校に2日から春休みまで休校を要請したことについて記者会見しました。

 学校など全国の教育現場に混乱をもたらしている全国一律休校の要請の科学的根拠は示しませんでした。与党にも相談せず、安倍首相が独断で決めたと指摘されていることに関し「十分な説明がなかったのはその通りだ」と認める一方、「判断に時間をかけているいとまはなかった」と言い張りました。

 同感染症問題で安倍首相が直接国民に説明するのは初めてです。

 安倍首相は、「これから1、2週間が急速な(感染)拡大に進むのか、あるいは収束できるのか瀬戸際の状況だ」と述べるだけで、一律休校の要請が子どもや保護者、学校などに混乱を生じさせていることへの反省の言葉はありませんでした。

 休校に伴って保護者が仕事を休まなければならず所得が減少した場合については「新しい助成金制度を創設することで、正規、非正規問わず、しっかりと手当てする」と述べましたが具体的な制度設計は示しませんでした。補正予算の検討は行わず予備費で対応する考えを示し、野党と話しあうとしました。


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