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2020年1月26日(日)

駐留米軍撤退求める

“植民地主義者にノー”

イラク 数万人がデモ

 【カイロ=秋山豊】イラクの首都バグダッドで24日、駐留米軍の撤退を求めるデモが起こり、数万人が参加しました。3日にバグダッドで米軍がイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官らを殺害した後、イスラム教シーア派の指導者サドル師が呼び掛けていました。


 デモに参加した、医療従事者のラエド・アブ・ザラハさんは「米国も、政府のなかにいる腐敗した政治家も、すべて出て行ってほしい」とロイター通信に語りました。

 デモ行進した市民は、イラクのために命を懸ける意思を示す白い衣服や、国旗に身を包んでいました。「米国にノー、植民地主義者にノー」と書いたプラカードを掲げる人もいました。

 イラクのサレハ大統領は24日、抗議行動の写真をツイッターに投稿し、「イラク国民は、侵害されることなく、国民に奉仕する完全な主権国家を要求している」と強調しました。

 イラクのシーア派最高権威のシスタニ師も「イラクの主権は尊重されなければならない」「市民は平和的に抗議する権利を持っている」と述べました。

 イラクでは、米軍によるソレイマニ氏殺害を受け、議会が「米軍を含むすべての外国軍」の退去を求める決議を採択しています。アブドルマハディ暫定首相は米側に軍の撤退を要求してきました。

 一方、昨年10月初め以降、大規模な反政府デモが続いています。24日にもバグダッドでデモが起こり、治安部隊との衝突で参加者2人が死亡、25人が負傷しました。


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