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2020年1月21日(火)

京都市長選 現職陣営

“暮らしより大手ゼネコン”?

 「共産党候補の人が当選するようなことがもしあれば、リニアや北陸新幹線京都駅ができるかどうかもわからない。世界都市・観光都市京都が危うくなる」。自民党選対委員長の下村博文衆院議員は19日、現職の門川大作候補(69)の出陣式で、こう訴えました。

 広範な市民と日本共産党やれいわ新選組などが推す「つなぐ京都2020」の弁護士、福山和人候補(58)が、巨額の費用がかかり大手ゼネコンだけが潤うリニア新幹線や北陸新幹線延伸よりも、「くらし応援を」と、全員制の中学校給食など市予算のわずか1%未満、約70億円でできる「すぐやるパッケージ」を訴えていることを意識した発言です。

 門川氏の「141のお約束」のなかにも、「京都と全国をつなぐ広域鉄道網(北陸新幹線・リニア)の充実に向け、オール京都で取り組みます」との項目が盛り込まれています。ただ、市長選公報には一言もありません。

 あまりに巨額だからです。自民党府連会長の西田昌司参院議員がかつて「(北陸新幹線構想は)関西圏の起爆剤になる構想。その予算は、たかだか2兆円程度」と発言(2015年)し物議をかもしたことも。18年春の知事選では自民党の重鎮があまり触れない方がいいと自民推薦候補に“アドバイス”したと伝えられています。

 下村氏が門川候補の出陣式でわざわざリニア・北陸新幹線を最大の焦点かのように持ち出したことで、やっぱり“市民の暮らしより、大手ゼネコンが潤うリニア・北陸新幹線”が自民党ら門川陣営の本音なのかと話題になっています。(辺)


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