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2020年1月7日(火)

対イラン戦争阻止法案再提出へ

米議会にサンダース議員

 【ワシントン=池田晋】秋の米大統領選に向けて民主党候補の指名を争うバーニー・サンダース上院議員は5日までに、トランプ米政権のイラン司令官殺害で緊張が高まる情勢下で、イランとの戦争を阻止する法案を再提出すると発表しました。法案は議会承認の伴わないイランに対する攻撃的な軍事行動への、いかなる予算支出も禁止するものです。


 サンダース氏とロー・カンナ下院議員(民主党)は3日付の共同声明で、「今日、われわれは中東での新たな破滅的戦争へと近づく、危険な事態の悪化を目の当たりにしている」と指摘。「破滅的で、憲法違反の中東紛争の脅威に直面しながらの議会の不作為は、容認できない」と述べ、法案をただちに通過させるよう呼びかけています。

 この法案と同じ内容の規定は昨年、下院側の国防権限法案に修正案として盛り込まれ、共和党議員27人を含む250票の賛成を得て可決。ただ、共和党多数の上院側の案と内容をすり合わせる過程で、規定は削除されました。

 トランプ米政権は、今回のイラク領内でのイラン司令官殺害の国内法上の根拠をめぐり、2002年に当時のブッシュ政権がイラクに侵攻する際に議会が可決した武力行使承認決議をあげており、議会から正当性を問う声が上がっています。


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