しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年1月6日(月)

きょうの潮流

 ことしは新たな年代の始まりです。この10年をどうするか。それは私たちの将来を大きく左右するといわれています▼年始のマスメディアにも2020年代を考える企画がありました。元日に放送されたNHKスペシャル「未来への分岐点」もその一つ。地球温暖化や貧困と格差の拡大、人工知能や生命科学の進化―。さまざまな分野の研究者が口をそろえていました。“これからの10年が人類と地球の未来を決める”▼持続可能な世界を実現するため国連が2030年までに達成をめざす目標。人や国の不平等をなくそう、みんなに平和と公正を、生活や環境を守ろう。そこにかかげた17の目標は、すべてが密接につながっています▼「だれも取り残されることのない公平な世界を実現する。これが10年後の大きな目標」。国連のグテレス事務総長が大切な10年のとりくみをきょうから始めようと番組で呼びかけていました▼最近の取材で若者の声を続けて聞く機会がありました。共通していたのは行く末の不安とともに、なんとかして社会を変えるために自分もがんばりたいという気構えです。いま、そうした若い世代が立ちあがり、その輪は世界中にひろがり、社会を突き動かしています▼進むべき道への転換が求められる年をどう始めるか。日本でいえば、まず、世界の潮流に逆行し、退歩する政治の刷新でしょう。歴史の傍観者になるのか、時代を切り開いていく一員として生きるのか。それもまた、一人ひとりの目の前にある分岐点です。


pageup