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2020年1月3日(金)

ICBM実験中止の撤回示唆

北朝鮮 金氏言及、対話の余地も

 北朝鮮の朝鮮中央通信は1日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が12月31日まで平壌で開催された党中央委員会総会で、米国との非核化交渉に関し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験中止の約束の撤回を示唆したと報じました。一方で、「われわれの核抑止力強化の幅や深さは、米国の今後の立場次第で調整される」と述べ、対話の余地も残しました。

 金氏は総会の報告で、「米朝間の信頼構築に向け、核実験とICBMの発射を中止したこの2年間に、米国は大統領が中止を約束した合同軍事演習を実施し、軍事的に威嚇し、十数回の独自制裁を講じた」と主張。約束にしばられる根拠はなくなったと述べました。

 また、米国の敵対行為と核の脅威が増大しているとし「将来の安全を放棄できない。米国の敵視政策が撤回され、朝鮮半島に恒久的で、強固な平和体制が構築されるまで戦略兵器の開発を中断なく続ける」と表明しました。(栗原千鶴)


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