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2019年12月26日(木)

公立病院の再編統合リスト “地域の現実見ず”

高橋衆院議員 町長・院長・労組と懇談

秋田県井川町 羽後町を訪問

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(写真)病院の再編統合問題について懇談する(左から)安藤町長と高橋議員ら=25日、秋田県羽後町

 日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は25日、厚生労働省が再編統合の議論が必要とする病院のリストを公表した問題で、秋田県井川町、羽後(うご)町で首長、院長らと懇談しました。加賀屋千鶴子県議らが同行しました。

 秋田県は、湖東厚生病院や羽後町立羽後病院など5病院が名指しされています。

 井川町の斎藤多聞町長は「地域医療の議論は必要ですが、リストは地域の現実を見ていません」と訴え。高橋議員は「医療実績など一律の評価になっていて、各病院の地域での役割と合っていません」と応えました。

 町議会が公表内容への反対決議を採択した羽後町の安藤豊町長は「地域を支えているのが医療。合理化で病院がなくなれば地域から人がいなくなる。それより医師不足対策が先決です」と指摘。高橋議員は「国の責任で医師・看護師を十分に確保することと、地域の実情と特色にあった地域医療の支援が必要です」と応じました。

 羽後病院の鎌田敦志院長は「私たちはしっかり努力してきたつもりなので、冷静に受け止めるしかありません」と述べました。

 同町の自治労連と自治労では「看護師の間で“このまま働いていけるのか”と動揺が生まれている」など深刻な影響を聞きました。


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