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2019年12月17日(火)

長野市長沼 浸水後初の住民集会

堤防強化など要望出し合う

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(写真)柳見澤氏(立っている人)のあいさつに耳を傾ける住民集会の参加者=15日、長野市の長沼小学校体育館

 台風19号による千曲川決壊などで甚大な浸水被害に見舞われた長野市長沼地区で15日、被災後初の住民集会が開かれました。多数の住民が地区外へ避難する中、約400人が参加し、堤防強化など国や県、市の行政に対する意見や要望を出し合いました。

 主催は台風災害の対策本部会議を組織し、ゴミの対応などを行ってきた長沼地区住民自治協議会。柳見澤宏会長(赤沼区長)は「堤防決壊が今の長沼の状況をつくり出した。思いを語り、今後の長沼を展望したい」と、あいさつしました。

 集会は冒頭を除き非公開。終了後に会見した柳見澤会長によると、集会では11月に同協議会が実施した約900世帯への住民アンケートの結果(回答数87)を報告しました。

 アンケートには「避難所以外では情報が入らない」「農地の復旧が必要」「二度と決壊の起きない堤防を早急に」との回答が寄せられました。会場の被災住民からは「2階に住み続ける住民に補償を」などの声が上がりました。

 集会は来年2月をめどに、住民代表らによる対策企画委員会設立を目指すことを確認。柳見澤会長は、委員会の取り組みとして「決壊の何が原因か、どう対応するかなどを行政に示してもらうよう働きかけたい」と語りました。

 同市赤沼地区の男性(83)は、決壊への対策として「避難専用の道路が欲しい。用水路の多い地域で、避難の際に人命の危険があるから」と話していました。


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