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2019年12月11日(水)

COP25inマドリード

「海面上昇 飲み水が不足」

被害国の若者とグレタさんが会見

写真

(写真)自国の窮状と各国の行動を訴える若者たち。右から4人目はグレタさん=9日、マドリード(小梶花恵撮影)

 【マドリード=小梶花恵】気候変動への対策を求める「フライデーズ・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)」行動に参加する若者が9日、スペイン・マドリード市で開かれている国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の会場で記者会見を開き、グレタ・トゥンベリさんとともに自国の被害を訴えました。

 グレタさんは「気候危機は将来の問題ではなく、今日すでに亡くなり苦しんでいる人がいる。その経験を共有したいです」と述べ、他地域の若者に発言を促しました。

 フィリピンのキシャ・エラ・マウニャさんは故郷の島の窮状を訴え、「人口の45%は海の資源に依存していますが漁獲量は減り、海面上昇で飲み水や食料は不足しています。世界のリーダーたちは正しい決断をするときです」と述べました。

 ウガンダのナカブエ・ヒルダ・フラビアさんは「アフリカ、特に私の国ウガンダは気候変動の影響を受けています。先進国はアフリカと比べて二酸化炭素を多く排出してきたことを恥と感じ、義務を果たす時です。私たちはほとんど排出していないのに、最も苦しんでいるのです。具体的な行動が必要です」と強調しました。

 マーシャル諸島のカルロン・ザクラスさんは海面上昇で文化、伝統を失っているとし、「私たちの温室効果ガス排出は世界の0・00001%だけ」と指摘しました。


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