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2019年12月10日(火)

福島原発汚染水の処分案

関係者の理解いる 高橋氏

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=11月26日、衆院復興特委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は11月26日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、東電福島第1原発汚染水の処分方法について、海洋放出の影響評価の問題点や政府の処理案の非現実性を追及しました。

 汚染水の処分方法は、トリチウム水タスクフォースで技術的観点から検討され、2016年6月に出された報告書は、(1)地層注入(2)海洋放出(3)水蒸気放出(4)水素放出(5)地下埋設の5案を示し、現在、小委員会で風評被害などの社会的観点も含めて検討中です。

 高橋氏は、経済産業省が海洋放出などによる影響評価を「極めて小さい」としたことをあげ、「海洋放出と大気放出に絞っているのか」と質問。同省の新川達也審議官は否定し、「検討中」と述べるにとどまりました。

 海洋放出で規制基準を超えないよう、汚染水を希釈するために同じ海から取水し、放出すべく議論されています。高橋氏は希釈しても「(トリチウム濃度が同じで)何が違うのか」と疑問を呈し、放出した水を再度取り込まないよう、取水ピットと放流口を岸壁等で間仕切る方法などが提示されているが、「現実的ではない」と批判。福島の漁業者のみに同意を迫るのではなく、広く意見を聞くよう求めました。


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