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2019年12月5日(木)

歯科技工士の確保を

倉林氏 診療報酬引き上げよ

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(写真)質問する倉林明子議員=3日、参院厚労委

 日本共産党の倉林明子議員は3日の参院厚生労働委員会で、歯科医療に欠かせない歯科技工士が減少している背景に、長時間労働、低賃金があるとし、養成・確保のために歯科医療の報酬を抜本的に引き上げるよう要求しました。

 倉林氏は、歯科技工士を養成しても離職が後を絶たず、養成校でも定員数を割り込んでいると指摘。過労死ラインの月80時間以上の残業をする技工所が3割を超え、保団連調査では、技工士の5割以上が年300万円以下の可処分所得となっていると主張しました。

 倉林氏は、診療報酬の内訳である技工料と管理料の割合をおおむね7対3とする大臣告示があるが、その決定権が発注者である歯科医にあるため適正な価格が担保されないと指摘。大臣告示に法的な拘束力を持たせるべきだと迫りました。加藤勝信厚労相は「(歯科医療機関と技工所の)自由契約に基づいて設定されるべきだ」と述べ、問題を直視しませんでした。

 倉林氏は、歯科診療報酬が低く抑制され、歯科医も技工料を適正に支払わなければならないとわかっていてもできない状況にあると強調。「このままでは日本の優れた技工物の製作技術が守れない。国民の命や安全のためにも、歯科医療の報酬を抜本的に引き上げるべきだ」と強く求めました。


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