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2019年12月3日(火)

きょうの潮流

 (1)ピンクの制服を着る(2)急患は断らない(3)忙しくても昼食は抜かない(4)お気に入りの服を着て通勤する(5)後輩は現場で育てる(6)ガッキーを見習って反省する(7)救急医を辞めない▼急患の受け入れ数が日本一といわれる総合病院で救急医のリーダーを務める寺根亜弥さんのルールです。服の色で患者の恐怖心を和らげたり、新垣結衣さんの救命ドラマを見たり…。過酷な現場で大切にしている信条や気分転換です▼毎週のテレビ番組「セブンルール」で紹介されていました。みずからに課したことを手がかりにさまざまな分野で働く女性の素顔に迫る内容です。最近は林業に携わる女性や、料理が苦痛なのに料理教室を主宰する女性が取り上げられました▼ときに性差のなかで感じる壁や、心が折れそうになるときも。生き方の参考にする視聴者も多いそうですが、もし男性を主人公にしたらこういう番組が成り立つのかという印象もあります▼ジェンダーの視点から眺めると世界の見方がこれほど変わるのか。東大で行政学を教える前田健太郎さんは自省をこめて『女性のいない民主主義』を著しました。世の隅々にはびこる男性支配や優位の意識。政治や民主主義をジェンダーから見直したら世界観が覆ったと▼「医者を辞めないことが私の一番の目標」。結婚や出産で仕事を断念する女医、医者をめざしながら芽をつまれてしまう女子学生の姿に心を痛めるという寺根さん。女性が差別されない社会こそ、だれもが輝ける。そんな思いを胸にして。


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