2019年11月29日(金)
無資格者の代行正せ
山下議員 補助金申請で横行
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日本共産党の山下芳生議員は26日の参院総務委員会で、行政書士の資格を持たない者がグループ補助金の申請書を作成する違法行為が横行しているとして、調査と対策を求めました。
グループ補助金は、地震や台風などで被災した中小企業への再建支援として、グループをつくって店舗などの施設・設備を復旧すると、費用の4分の3を国が補助する制度。台風19号に際して宮城・福島など4県で適用されています。
山下氏は、同補助金の申請書類を、報酬を得て作成するのは行政書士の独占業務だが、「コンサルタント」などと称して無資格者が行っている事例があると指摘し、調査と是正を求めました。
高市早苗総務相は、「各地の行政書士会や自治体の周知活動が足りなければ、行政書士会連合会の話をよく聞いて対応したい」と述べました。
山下氏は、申請書類に、書類を作成した行政書士の名前や住所を書く欄と職印を押す欄をつくるなど、効果的な対策を考えるよう提案。中小企業庁の渡辺政嘉経営支援部長は、「申請実態を踏まえ、申請書類等の見直しを含めて法に抵触する事態の防止に努める」と答えました。