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2019年11月13日(水)

反原発なら「自家発電で生活しろ」「自宅から出るな」

茨城・東海村長暴言

業界誌対談 「再稼働は必要」

 沸騰水型原子炉(BWR)を有する東海第2原発を抱える茨城県東海村の山田修村長が、業界誌の対談で「BWRについてもしっかりと再稼働していく必要があると思っている」と述べていたことが分かりました。

 この発言は、業界誌『ENERGY for the FUTURE』(ナショナルピーアール社発行)で「BWRの再稼働」と題し柏崎刈羽原発を抱える品田宏夫・新潟県刈羽村長との対談の中で行われたもの。事故を起こした福島第1原発がBWRで、運転開始40年を超えた東海第2原発も同型。同原発の再稼働容認ともとれる発言に地元住民らの間で懸念が広がっています。

 同誌で山田村長は「新規制基準が出来て、ものすごい安全対策が二重、三重に出来ているのですから、論理的に考えれば、…同じような事故はまず起こらない」と発言。原発を必要ないとする住民について「全ての外部電源を遮断して自家発電だけで生活してもらわなければいけない」「(社会インフラの電気をつかうことになるので)自宅から一歩も出てはいけない」とも述べています。

 国際環境NGO「FoE Japan」の満田夏花事務局長は、「再稼働に慎重な人は東海第2原発の老朽化など原子力規制委員会の審査では払拭(ふっしょく)できないさまざまな懸念を持っている。反対する人があたかも極端なことを言っているかのような決めつけでもあり、避難計画の実効性など議論が尽くされていない中、これを封じるような発言は行政の長としては残念なものだ」と話しています。


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