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2019年11月12日(火)

市民と野党の共同でオスプレイ配備を止めよう

志位委員長の訴え(要旨)

写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=10日、千葉県船橋市

 みなさん、こんにちは。共産党の志位和夫です。

木更津に17機オスプレイが配備されたらどうなるか

 木更津駐屯地に17機のオスプレイが配備された場合どうなるのか。

 ここに持ってまいりましたが、10月31日に防衛省が千葉県と木更津市に提示した回答文書ですが、恐るべき内容が書いてあります。

 まず、「暫定配備」というけれどどれだけの期間なのか。これについて「現時点で確たることを申し上げることは困難です」とあります。みなさん、いつまでということがいえない「暫定」というのは、「恒久配備」と同じではありませんか。(「そうだ」の声)

 それではどのくらいの離着陸回数になるのか。「17機全機がそろうと1日平均15回、年間4500回程度の離着陸になる」とあります。

 さらに、飛行の頻度については「休日を除いておおむね毎日飛行する」。

 住宅地の上を飛ぶのかについては「住宅地の上を飛行せざるを得ない場合もある」。

 「低空飛行訓練および、夜間飛行訓練を実施させていただく必要がある」

 やりたい放題じゃないですか。毎日、毎日、飛んで、住宅地の上も夜間も早朝も低空(飛行)もやる。みなさん、こんなこと許していいでしょうか。

 みなさん、オスプレイというのは沖縄でも墜落事故を起こしている世界一危険な航空機です。

 この航空機の爆音は、大変なものです。私は、東京都の横田基地周辺にも、沖縄でもお話をうかがってきましたが、(オスプレイが飛行すると)「まるで戦争状態だ」という訴えがあります。低周波の音がものすごいんです。ヘリとは違う。家がみしみしと揺れる。そういうとんでもない爆音をまき散らす世界一危険なオスプレイ。絶対に許すわけにはいきません。(拍手)

「日本の防衛のため」でも、「災害対応のため」でもない

 政府は二つのことを言っています。

 一つは「日本の防衛のため」だと。しかし、オスプレイは長崎県・佐世保にある自衛隊の「水陸機動団」と一体に運用することになる。「水陸機動団」というのは“日本版海兵隊”といわれまして、アメリカの軍隊と一緒に世界中に殴り込みをかける物騒な部隊です。「日本の安全のため」でも何でもない。

 もう一つは、「災害対応のため」だと。しかし、オスプレイが災害対応に役立ったためしがないんです。スリランカで地震災害があった。オスプレイで対応にあたった。そうしましたら、屋根を壊しちゃったんです。災害を起こして回るのがオスプレイなんですよ。

大切な税金は、オスプレイでなく、被災者支援に使え

 オスプレイを「災害対策」に使う「方法」、実は、一つだけあるんです。それは買わないことですよ(笑い、拍手)。3000億円、税金が浮くじゃないですか。この3000億円で被災者支援をやらせようじゃありませんか(拍手)。大切な税金は全国の被災者のために使え。こう言いたいと思います。

 千葉にも佐賀にも沖縄にも東京にも、日本の空にオスプレイはいらない。この一点で市民と野党の共闘を広げて頑張ろうじゃありませんか。私たちも頑張ります。ありがとうございました。(大きな拍手)


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