2019年11月6日(水)
嘉手納降下訓練
日米議事録が存在
赤嶺氏質問に防衛相 近く公表
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河野太郎防衛相は5日、米軍によるパラシュート降下訓練を「例外的な場合」に米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)で実施すると確認した日米合同委員会の議事録があることを明らかにし、「(公表に向けた)プロセスの中にある」との認識を示しました。衆院安全保障委員会で、日本共産党の赤嶺政賢議員と社民党の照屋寛徳議員に明らかにしました。
また、防衛省の中村吉利地方協力局長は、同議事録には「例外的に行われるとのみ書かれている」と述べ、日本政府が主張してきた(1)非定期で小規模(2)悪天候(3)緊急性などの要件は明記されていないことがわかりました。
米軍のパラシュート降下訓練は、1996年のSACO(沖縄に関する特別行動委員会)最終報告で同県の米海兵隊伊江島補助飛行場(伊江村)で実施することを確認。日本政府は2007年1月の日米合同委員会で「例外的な場合」での嘉手納での実施を容認しましたが、合意の形式や内容の詳細は分かっていませんでした。
赤嶺氏は、米軍が日本政府の中止要請を無視して嘉手納基地で同訓練を繰り返していることを指摘し、「例外」を認めた合意の撤回を求めました。