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2019年11月6日(水)

今のたたかいが未来社会を準備する 大志とロマンもち党躍進を

28回大会諸議案を承認

綱領一部改定案 志位委員長が結語

日本共産党8中総終わる

 日本共産党第8回中央委員会総会は2日目の5日、第28回党大会(来年1月14~18日)に提案する党綱領一部改定案と報告、第一決議案(政治任務)、第二決議案(党建設)についての討論を続行し、2日間で46人が発言しました。志位和夫委員長が綱領一部改定案、小池晃書記局長が第一決議案、山下芳生副委員長が第二決議案の討論の結語をそれぞれ行い、総会は一部改定案と両決議案を全員一致で承認しました。また山下氏が、第28回党大会の代議員定数と選出基準、綱領一部改定案・大会決議案の全党討論などについて提案し、これを確認。小池氏が「第28回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」についての「訴え」を提起し、これを総会の総意として拍手で承認しました。(綱領一部改定案についての提案報告)(日本共産党綱領一部改定案)


写真

(写真)綱領一部改定案について結語をのべる志位和夫委員長=5日、党本部

 綱領一部改定案の討論の結語にたった志位委員長は、「一部改定案は、討論でも全国からの感想でも、強い歓迎をもって受け止められた」と述べ、一部改定案に対する修正提案と、「中国の変化はいつごろおきたのか」などの質問に答えました。

 そのうえで、今回の討論では「一部改定案は国際情勢を中心とした改定だが、決して『遠い外国の話』ではなく、今の日本のたたかいの生きた力にしてほしいし、必ず生きた力にできることが浮き彫りになった」として、4点を強調しました。

 第一に、世界史の大局的な流れをつかむことが、日本のたたかいを確信をもってすすめるうえでも不可欠だということです。

 時々の断面だけを見れば20世紀は戦争と抑圧の連続など多くの人々が犠牲になった世紀でしたが、100年という単位でみれば人類は巨大に進歩を記録しました。21世紀も時々の断面だけでみれば暗いニュースが連続しているようにみえますが、世紀が始まって20年の単位でみれば核兵器廃絶、平和の地域協力、国際的な人権保障のたしかな前進がはっきりあらわれていると述べ、一部改定案に貫かれている世界史の大局的な見方の重要性を力説。「これをしっかりつかむことは、今日の日本のたたかいを確信をもって進める大きな力になることは間違いない」と訴えました。

 第二に、日本のたたかいと、世界のたたかいは、「グローバル化」のもとで直接結びついていることです。

 一部改定案で述べている核兵器廃絶、国際的な人権保障の発展、ジェンダー平等、貧富の格差是正、気候変動の抑制などのたたかいは世界の大問題であり、日本国民にとっても強い関心が寄せられている大問題と指摘。これらの諸問題を21世紀の世界の大局的な流れ、世界資本主義の矛盾のなかで位置づけその解決の展望を明らかにしている一部改定案は、「日本のたたかいを世界的な流れの中に位置づけて発展させるうえで大きな力になる」と強調しました。

 第三は、一部改定案が、中国の国際政治における問題点を事実と道理にそくして踏み込んで明らかにしたうえで、「社会主義をめざす真剣な探究が開始」された国と判断する根拠がもはやなくなったとの改定の意義です。

 中国の大国主義・覇権主義的行動から生まれる社会主義のマイナスイメージで日本共産党前進の障害になっている事実に対し、一部改定案がこれらの誤解・偏見を解きほぐし、日本共産党の魅力を広げていくうえで大きな力を発揮することは間違いないと指摘。

 同時に、中国の大国主義・覇権主義、人権侵害に対して、事実と道理にそくした正面からの批判の動きが世界でも弱いなかで、日本共産党がいまの中国の誤った行動を批判することは、世界の平和と進歩をすすめるうえで大義ある取り組みだと強調しました。

 第四に、一部改定案が「発達した資本主義国における社会変革は、社会主義・共産主義への大道である」という命題を押し出したことの意味です。

 志位氏は、「発達した資本主義国で社会主義・共産主義の道を開くという人類未踏の取り組みに腹をくくって挑戦しようというのが一部改定案の立場」と指摘。いま全党が取り組んでいる「党勢拡大大運動」の取り組みは社会変革の主体的条件を根本的に強め、日本における社会進歩を進める最大・最良の保障を築くたたかいだと述べました。

 「今の私たちのたたかいは、そのすべてが未来社会を根本的に準備する―こういう大きな大志とロマンのなかに、現在のたたかいを位置づけ、日本共産党の大きな躍進をかちとろうではありませんか」と訴え、大きな拍手に包まれました。


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