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2019年10月29日(火)

自然壊す基地造るな

石垣市民ら防衛局に中止要請

県にも要請 沖縄

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(写真)沖縄防衛局で田中局長ら(右側)に要請文を手渡す石垣市民ら=28日、沖縄県嘉手納町

 沖縄県石垣市平得大俣(ひらえおおまた)への陸上自衛隊ミサイル基地建設配備計画に反対する「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は28日、沖縄防衛局(同県嘉手納町)に、住民合意のない同基地建設の工事中止を求めました。同日、県にも防衛局に働きかけることなどを要請しました。

 同ミサイル基地建設をめぐっては、予定地近隣4地区が反対し、市有権者の4割近くが賛否を問う住民投票の実施を求めている中で3月1日に工事を開始し、強行し続けています。

 予定地は飲料水・農業用水の水源域で、特別天然記念物のカンムリワシの生息地。弾薬庫建設も計画され、一番近い民家や通学路でもある県道との距離は約150メートル、集落との距離は約400メートルしかないといいます。

 市民連絡会側は水源汚染や弾薬庫事故の危険性を指摘し、「日常生活を安心して過ごせない」と強調。工事の関連作業でエサ取り場を奪われた可能性の高いカンムリワシのれき死体を9月15日に発見したことを示し、「自然を破壊してまで基地を造るのか」と追及しました。

 防衛局は田中利則局長らが応対。田中局長は「可能な限り速やかに事業(ミサイル基地配備)を実施できるようにする」と、要請を拒否する立場を改めて示しました。

 参院会派「沖縄の風」の伊波洋一、高良鉄美の両議員、国民民主党の屋良朝博衆院議員が同席。日本共産党の井上美智子・石垣市議も参加しました。


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