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2019年10月27日(日)

急激な大雨 裏の崖崩れ

土砂が妻のみ込む 千葉・市原

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(写真)土砂災害の状況を聞く(右から)加藤、駒形市議=26日、千葉県市原市

 猛烈な雨で、あふれ出た土砂や泥水が住宅を覆いました。千葉県市原市では土砂災害が55カ所で発生。市内を流れる養老川など6河川が氾濫し、床上浸水、道路冠水などの被害が出ました。

 同市郡本地区の吉田寛さん(57)の自宅では、裏の崖が崩れ、妻のきよ子さん(57)が死亡しました。

 吉田さんは大雨による水を排出するために家の裏で作業していました。きよ子さんが「お父さん、危ないからもうやめよう」といったところで、土砂が落ちてきて、きよ子さんが埋もれたといいます。吉田さんは「千葉ろうさい病院に運び込まれたが、今朝亡くなった」と話しました。

 駆けつけた日本共産党の加藤和夫、駒形やす子両市議はお悔やみをのべ、「崖が急傾斜地に指定されていれば土留めができたはず。確認します」と述べました。

 市内では床上・床下浸水など住宅被害が80棟にのぼります。同市能満地区では、坂の下の集落で床上浸水の被害がありました。女性(82)は、自宅の1階が浸水。鈴木さんは「朝9時ごろに片づけて出ようと思ったら水がどんどん来て、走って車に乗って逃げた。台風19号ではテレビで被害を受けた地域の片づけを見ただけだったが、自分がそんな事態になってびっくりした」と当時の様子を振り返ります。

 近くに住む長男(57)は「50センチ程度まで浸水したことはあるが、今回は測ってみたら床から75センチまで上がっていた」と驚きました。

 (小梶花恵)


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