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2019年10月22日(火)

台風被害 深刻な実態調査

福島 本宮・二本松 紙議員

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(写真)被害を受けた阿武隈川沿いの商店街の店主(左端)と氾濫現場を見る(右へ)紙参院議員、渡辺忠夫市議ら=20日、福島県本宮市

 日本共産党の紙智子参院議員は20日、台風19号で甚大な被害を受けた福島県本宮(もとみや)、二本松両市を訪れ、被災者から深刻な実態や要望を聞きました。

 本宮市は、阿武隈(あぶくま)川の氾濫と支流の安達太良(あだたら)川の決壊で中心部が広範囲に浸水。JR本宮駅近くの住宅街で1階部分がすっぽり水に漬かった女性(73)は紙議員に、畳と床板をはぎ取って消石灰をまいた屋内を見せ「家はもう使えないと思う。また水に漬かるのではないか」と不安を語りました。

 「500万円の焼き釜2台を含め4、5千万円の被害。きょうも業務用冷蔵庫3台を捨てた」という創業80年の老舗菓子店店長(55)。「このままでは店が再開できない。借金を残したまま代替わりしたくない」と国の支援を訴えました。

 紙議員は、志位和夫委員長の緊急要請に対する防災相の回答を説明し「暮らしと生業(なりわい)が再建できるようがんばります」と激励しました。

 紙議員は高松義行市長と懇談し、「体を大切に一日も早い復旧を願っています」と激励。高松市長は「志位委員長の見舞い電ありがとうございます」と応じました。

 農業にも深刻な被害が出ています。二本松市東和地区では、安達太田(あだちおおた)川の氾濫で流域が広く浸水。農業用ハウス12棟すべてが被害を受けた男性(67)は「正直言って心が折れそうだが、あと10年農業を続けられるよう支援をお願いしたい」と話しました。


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