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2019年10月8日(火)

陸自弾薬庫 着工強行

沖縄 宮古島市民ら抗議

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(写真)沖縄県宮古島市で陸上自衛隊弾薬庫建設の工事強行に抗議する人たち=7日

 沖縄県宮古島市城辺保良(ぐすくべぼら)への陸上自衛隊弾薬庫建設計画の問題で7日、住民合意やまともな説明もなく、建設予定地の保良(ぼら)鉱山で着工が開始されました。建設に反対する市民らは鉱山の入り口で抗議し、「建設は許さない!」「危険な弾薬庫は造るな!」などとシュプレヒコールを上げました。

 現場に駆け付けた日本共産党の上里樹市議らによると、午前8時前にすでに、土のうや鉄柵、重機などが運び込まれていました。市民らは抗議し、工事責任者との対話を求めましたが、午後に警察が市民を強制排除。追加の機材等を積んだ車両も搬入されました。

 保良と七又(ななまた)両地区の全世帯は予定地から1キロ以内、最も近い民家は約200メートルの所にあります。弾薬庫の火災事故などによる住民への被害が懸念され、両地区は建設に反対する決議を上げています。3日に防衛省沖縄防衛局は、両地区住民を対象とした説明会を開きましたが、「弾薬庫建設」と明示しないことに住民100人超が抗議。改善されないため、多くの住民は説明会に参加せず、建設容認の約10人に説明して終わるという事態となりました。

 7日、「ミサイル・弾薬庫配備反対!住民の会」の下地博盛共同代表と伊波洋一参院議員(会派・沖縄の風)らは、沖縄防衛局(同県嘉手納町)で、全市民向けの説明会の開催と工事中止を要請。田中利則・防衛局長は「説明会の予定はない」と要請を拒否しました。


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