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2019年8月29日(木)

岩手県知事選での大街頭演説

志位委員長の訴え

 岩手県知事選で、たっそ拓也候補の勝利にむけて28日、岩手県庁前で行われた大街頭演説での日本共産党の志位和夫委員長の訴えは次の通りです。


写真

(写真)訴える志位和夫委員長=28日、盛岡市

 みなさん、こんにちは(拍手)。日本共産党の志位和夫でございます。たっそ拓也知事の4回目の勝利を必ず勝ち取らせていただきたいと、お願いにあがりました。(拍手)

岩手県は市民と野党の共闘の発祥の地の一つ――共闘の力でたっそ勝利を

 みなさん、私は、この岩手県は、市民と野党の共闘の発祥の地の一つだと考えております。

 ちょうど4年前、2015年8月19日、前回の知事選告示日の前の日に、当時の5野党(共産、民進、維新、社民、自由)の党首が盛岡に集まりまして、みんなで力を合わせて、たっそさんの勝利を勝ち取ろうと誓い合いました。それが実は、5野党で大事な選挙を協力してたたかう歴史上はじめての選挙となりました。ですから野党共闘にとって、たっそ拓也さんは「縁結びの神」だということをいいたいと思います。(笑い、拍手)

 それから4年間、16年の参院選、17年の総選挙、そして今年の参院選と3回の国政選挙を共闘の力でたたかい、大きな前進をしてきました。この4年間、つねに共闘のトップランナーを走ってきたのが、岩手県ではないでしょうか(拍手)。3年前の参院選で木戸口英司さんが勝った。今年の参院選では横沢高徳さんが勝ちました(拍手)。そして、この岩手県では県選出の自民党の参院議員をゼロにしたじゃないですか(拍手)。この共闘のたたかいで、常に先頭に立ってこられたのが、たっそ知事じゃないでしょうか。心から敬意を申し上げたいと思います。(拍手)

 みなさん、市民と野党の共闘にこそ日本を変え、岩手をよくする一番の力があるんじゃないでしょうか。この力は、埼玉県知事選挙での大野元裕さんの勝利にも証明されたじゃないですか。(拍手)

 みなさん、市民と野党の共闘の発祥の地――岩手で、共闘の力を存分に発揮し、たっそさんの4回目の勝利を必ず勝ち取ろうではありませんか。(拍手)

「幸福追求権」――憲法13条を復興の大原則にすえたたっそ県政の発展を

 みなさん、たっそ県政を守り、発展させることがいかに大切か。私は、二つの理由を訴えたい。

 第1の理由は、何といっても、たっそ知事が、被災者の方々の苦しみに心を寄せ、被災者の生活と生業(なりわい)の再建を最優先において復興を進めてこられたことです。

 たっそ県政のもとで、医療費と介護保険利用料で、9年連続で免除措置が続いていることは、全国にも誇るべき業績ではないでしょうか(拍手)。この免除措置について国がやめてしまう。被災した他県もやめてしまうなかで、たっそ知事は、断固としてこの「命綱」を続けてこられた。これがどれだけ被災者の方々にとって心強いものであったかは、はかりしれないと思います。(拍手)

 住宅再建でも、たっそ県政は、市町村と協力して、100万円の独自補助を先駆けてつくりました。岩手でつくったこの独自の補助制度が、宮城県、福島県にも広がっていった。ここでも復興をリードしたのは、たっそ県政ではないでしょうか。(拍手)

 私は、こういう復興に対する姿勢の根本には、たっそ知事の確かな哲学があると考えております。

 私は、8年前の大震災の直後、岩手県庁にうかがいまして、たっそ県政の復興の基本方針を説明していただきました。そこでは、「復興の基本方針」の大原則に「被災者一人ひとりの幸福追求権を保障する」、こう書いてあったんです。素晴らしいなと思いました。憲法13条の「幸福追求権」、この立場に立って、一人も取り残さないという決意で復興のためにがんばってきた。こういう知事こそ、いま必要ではないでしょうか。(拍手)

 とくに、安倍政権が、国が設定した「復興・創成期間」の10年の終了が迫る中、10年という一方的に決めた期限をてこに、被災者支援を縮小・打ち切りを進めるという動きがあるときだけに、絶対にこの県政を守り抜いて、発展させなければなりません。

 みなさん、「幸福追求権」――憲法13条を復興の大原則にすえたたっそ県政を、みんなの力で守り、発展させようではありませんか。(拍手)

子育てと教育でも素晴らしい仕事――たっそ知事で自治体らしい自治体を前進させよう

 第2の理由として、私が訴えたいのは、たっそ知事が、子育てと教育でも素晴らしい仕事をされてきたということです。

 日本総研がだしている「全国子育て世代幸福度ランキング」で、第7位が岩手県になっています。トップクラスに上がってきているのです。

 子どもの医療費の問題でも、たっそ県政のもとで、16年8月から就学前まで助成制度が拡大しました。今年8月からは小学校卒業まで拡大します。そして、たっそ知事は、さらに中学校卒業まで助成制度を拡大すると公約されている。いま盛岡市では、中学生卒業までの助成制度がありますが、一部負担があります。たっそさんに知事を引き続きやっていただいて、県の制度をもっとよくして、中学校卒業までの医療費を完全無料にしていこうではありませんか。(拍手)

 たっそ県政は、少人数学級という点でも、35人学級を小学校・中学校のすべての学年で実現しました。

 みなさん、子ども医療費の問題でも、少人数学級でも、国がやらなくても、住民のみなさんの福祉のために必要なことは自治体独自でもやる。これをやってこそはじめて自治体といえるのではないでしょうか。そういう自治体らしい自治体をつくってきたのが、たっそ知事ではないでしょうか。(大きな拍手)

 たっそ知事をぜひ勝たせていただきまして、「幸福を守り育てる希望郷(きょう)いわて」をさらに前進させていただきますことを心から訴えるとともに、日本共産党もみなさんと力を合わせて勝利のために頑張り抜く決意です。どうかよろしくお願いいたします。(大きな拍手)


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