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2019年8月10日(土)

沖縄 汚染水源 命脅かす

市民団体、切り替え要請

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(写真)県側(左)に要請する嘉手納ピースアクションの人たち=7日、沖縄県庁

 沖縄県内の米軍基地周辺の河川や湧水などの水源が、PFOS(ピーホス)等の有機フッ素化合物で汚染されている問題で、市民団体「嘉手納ピースアクション」は県庁で7日、県企業局などの同問題担当者に、汚染されている河川や井戸群からの取水を止めるよう要請しました。

 これまでに嘉手納基地(嘉手納町など)や普天間基地(宜野湾市)周辺の河川等から、人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物が高濃度でに検出。県は汚染源と思われる基地の立ち入り調査を、日本政府や米軍に強く求めています。

 同団体の豊里友治共同代表らが、有機フッ素化合物が高い値で検出されている河川等から取水している「北谷(ちゃたん)浄水場の水源を、北部のダムなどに切り替えていくことは可能だ」と求めたのに対し、県側は「(同河川等からの)取水を停止した場合、安定的な給水に影響があると考えている」と見解を述べました。

 伊波義安共同代表は「汚染されている水源は命や健康にかかわることで、県民にとって非常に不安なことだ」と訴えました。

 同団体は汚染問題に関する20項目の質問状を県に提出し、2週間以内の回答を求めました。


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