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2019年8月2日(金)

独は「有志連合」不参加

外相表明 対イラン「軍事的解決ない」

 【ベルリン=伊藤寿庸】ドイツのマース外相(社会民主党)は7月31日、米国が呼び掛けている「有志連合」によるホルムズ海峡への艦船の派遣に参加しないと表明しました。

 訪問先のワルシャワで記者会見したマース氏は「ドイツは、米国が計画している海上派遣団に参加しない」とこれまでで最も明確な表現で否定しました。タンカーの拿捕(だほ)や米英の艦船の派遣で緊張するペルシャ湾情勢について、「軍事的解決はない」と指摘しました。

 一方、クランプカレンバウアー独国防相(キリスト教民主同盟)はブリュッセルで、米国からの艦船派遣の要請について「英仏と緊密に協力して、この要請を精査している。われわれの政治・外交上の目標に照らして行っている」と表明。国防省の報道官は、正式な決定はまだ行っていないとしています。

 ドイツは英仏とともに、米離脱後もイラン核合意の保持を目指しています。マース外相は7月27日にも「イランに最大限の圧力を掛ける米国の政策には加わらない」と表明していました。


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