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2019年8月1日(木)

立法府への乱暴な介入 「おごり」と「あせり」のあらわれ

萩生田氏発言 志位委員長が批判

 日本共産党の志位和夫委員長は31日、国会内での記者会見で、自民党の萩生田幹事長代行が衆院憲法審査会での改憲論議が進まない現状に言及し、「有力な方を議長に置いて憲法改正シフトを国会が行っていくのが極めて大事」だなどと大島理森衆院議長の交代に言及したことへの見解を問われ、「首相の最側近、側近中の側近がそういう発言をするのは、憲法の三権分立に反する行政府の立法府に対する乱暴な介入だ。許すわけにはいかない」と厳しく批判しました。

 志位氏は、問題の発言は「政権のおごりと同時にあせりの両方が表れている」と指摘しました。

 「おごり」という点では、萩生田氏の発言から、安倍晋三首相本人が国会答弁で「私は立法府の長だ」と3回も語ったことを思い出したと述べ、「立法府と行政府の区別もつかない、三権分立が何たるかがわかっていないような人たちが政権を担う資格があるのかが問われる問題だ」と強調しました。

 「あせり」について志位氏は、参院選(21日投開票)で改憲勢力が3分の2を失い、自民党は9議席を減らして単独過半数を失ったと指摘。「憲法改定の発議どころか、単独では法案一本も通せないところに落ち込んでいるのがいまの自民党だ。自民党が厳しい審判を受けたもとで、改憲も行き詰まり思うようにいかないというあせりが、こういう発言を生んでいる」と述べました。

 その上で、「こういう発言をする人たちに憲法を変える資格があるのかということが厳しく問われている。厳しく追及していく」と表明しました。


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