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2019年8月1日(木)

消費税増税前 政府は容認

8月も食品“便乗値上げ”

 10月の消費税増税を前にした食料品の値上げが8月も相次ぎ、暮らしを直撃します。キッコーマンは1日、トマトジュース、野菜ジュースなどを4~5%、永谷園は即席みそ汁、総菜、ホットケーキなどを5~10%値上げします。ピエトロも1日、ドレッシング12品目を6~8%程度値上げします。いずれも原材料価格や物流費の値上がりを理由にしています。

 食品業界は3月以降、飲料、即席麺、冷凍食品などをいっせいに値上げしています。8月の値上げもそれに続くものです。大手各社が横並びで値上げに踏み切る一因に、昨年11月28日、政府が公表した文書「消費税率の引上げに伴う価格設定について(ガイドライン)」があります。内閣官房、公正取引委員会、消費者庁、財務省、経済産業省、中小企業庁の連名です。

 消費税率引き上げを理由としたそれ以上の値上げについてガイドラインは、従来「便乗値上げ」として抑制を求めてきましたが、消費税増税前に「値上げを行うなど経営判断に基づく自由な価格設定を行うことを何ら妨げるものではない」としています。事実上、増税に便乗した値上げを容認する指針です。

 大手の製品値上げは中小小売店にも大きな打撃をもたらします。


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