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2019年7月24日(水)

豊かな自然を阻むな

辺野古住民訴訟 新基地建設を批判

那覇地裁

 安倍政権が強行する沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の工事を止めるために県が行った埋め立て承認の撤回を取り消した国土交通相の決定は違法だとして、辺野古周辺の住民が決定の取り消しを求める訴訟の第3回口頭弁論が23日、那覇地裁(平山馨裁判長)で開かれました。原告の東恩納琢磨・同市議が意見陳述しました。

 辺野古・大浦湾でエコツーリズムを営む東恩納市議は「多くの人が豊かな自然を求めて訪れていた。しかし海がフロート(浮具)で仕切られ、無人島やジュゴンの食み跡(はみあと)ツアーができなくなった」と、新基地建設のために国が設定した臨時制限区域が事業の妨げになっている現状を訴えました。

 国の機関である沖縄防衛局が、私人の権利救済を本来の目的とした行政不服審査法を乱用して県の撤回を取り消すよう求め、国交相が認める裁決をしたことについて東恩納市議は、「国の手続きはあまりに恣意的だ。国の矛盾を明らかにする適切な判断を」と裁判所に求めました。

 次回期日は9月26日です。


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