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2019年7月14日(日)

ここがいいネ!共産党

個人の尊厳守る党

女性史研究家 宇佐美ミサ子さん

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 今年で89歳になります。戦前も戦中も戦後もよく知っています。戦争中、中国のことを「支那」と呼んで、小学校でも先生が「大日本帝国が支那の横暴を鎮める」なんて言うんです。最後まで私は日本が勝つと信じる軍国主義少女でした。いかに教育が大切かということを感じます。

 だから、1945年8月15日の敗戦で、私はびっくりしました。天皇が読み上げた終戦の詔書をよく読んでみたんです。「国体は護持する」と。国民には国家のために死ねと言ってきたのに天皇制は維持するなんておかしいと思いました。

 戦争が終わって、共産党の人たちが出てきて、活動しました。このころに私は宮本百合子(日本共産党員作家)の文学に出合って夢中で読みました。百合子はどんな小さな子どもでも、少年でも青年でも、みんな人間として扱わなくてはならないと、あの頃から言っていました。

 そして今、私は共産党員ではありませんが、一市民として共産党が好きなんです。今の政治状況を変えることができるのは共産党です。

 私は研究者としてジェンダー史を一生懸命勉強してきました。社会的にも文化的にも、男女は平等でなければならない。共産党が出したジェンダー平等政策はいいですね。「差別や分断をなくし、誰もが自分らしく生きられる社会へ」というのは、いちばん大切なところだと思います。

 個人の尊厳を守る党を私は選びたい。人権を無視する党ではだめですね。また戦争の時代に戻ってしまいます。戦争だけは絶対に地球上からなくさないといけません。

 あさか由香さん(共産党の参院神奈川選挙区候補)はすてきです。すっかりほれてしまいました。「8時間働けばふつうに暮らせる社会に」と、しっかりした論理と説得力を持つ人です。そして彼女は非常に美しい。それは、内面から出てくるものです。

 知り合いに、あさかさんのパンフを配っているんですよ。「宇佐美さんが推薦する人だから、いいね」と言ってくれるんです。

 聞き手・写真 細川豊史


 うさみ・みさこ 1930年生まれ。文学博士。小田原女子短期大学、文教大学、法政大学の元兼任講師。「8月15日を考える会」代表。著書に『宿場の日本史』など。神奈川県小田原市在住


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