しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年7月10日(水)

米領攻撃の弾道ミサイル

陸上イージス 防衛相「迎撃可能」

 岩屋毅防衛相は9日の記者会見で、秋田・山口両県への配備が狙われている陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」に関し、日本の上空を通過して米領グアムやハワイへ向かう弾道ミサイルを、安保法制を発動し、集団的自衛権の行使で迎撃することは可能との認識を示しました。

 イージス・アショア配備の目的は「日本防衛」ではなく、北朝鮮からグアムやハワイに向かう弾道ミサイルの迎撃との指摘が相次いであり、これを裏付ける発言です。

 岩屋氏は「法的な側面では、仮に(安保法制に基づく)存立危機事態だと認定されれば、集団的自衛権を限定的に行使して撃ち落とすことはできる」と明言。政府の解釈しだいで、武力行使の範囲を無制限に拡大できる安保法制の危険性を示しました。

 さらに、イージス・アショアのレーダーが弾道ミサイルの軌道情報などを取得した場合、「必要な事態に至れば情報交換するのは当然だ」と述べ、米軍との共有もありうるとの認識を示しました。


pageup