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2019年7月9日(火)

意識なくし暴行受けた

性的暴行訴訟 伊藤詩織さん口頭弁論

東京地裁

 ジャーナリストの伊藤詩織さんが山口敬之・元TBSワシントン支局長から性的暴行を受けたとして、慰謝料など1000万円の損害賠償を求めた民事訴訟の口頭弁論が8日、東京地裁で開かれました。

 伊藤さんは、被告と会食したすし店で「2回目にトイレに立った時、強いめまいで周りがよく見えなかった。トイレに入るとめまいが強くなり、そこで記憶がなくなった」と証言。意識が戻ると、被告から性的暴行を受けていたと述べました。

 暴行の直後、被告に“ワシントンに無事着いたか”という趣旨のメールを送っていたことについて、被告側の弁護士が「普通の常識ある女性が、強姦(ごうかん)の加害者にこういうメールを送ることはありえるか」などと質問。伊藤氏は「同じように被害にあい、生き延びるためにそう振る舞った人を何人も知っている。暴力被害にあった女性の常識として、ありえる」と答えました。

 被告の山口氏は裁判官による尋問に「伊藤さんはすし店で同じことを何度も繰り返し言っていた。かなり酔いが回っているという認識だった」と答える場面もありました。

 傍聴券の抽選には長い列ができました。尋問に先立つ宣誓では、原告が証言台の前に被告と並んで立ちたくないと希望し、別々に宣誓しました。

 次回10月7日が最終弁論となります。


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