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2019年7月9日(火)

’19参院選 訴えから

山下よしき 比例候補

真面目に生きる人々に希望と勇気を届ける

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 タスキに赤いガーベラのブローチを着けています。赤いガーベラの花言葉は「希望」そして「情熱」。日本共産党はどんな政治をめざすのか、「希望」を「情熱」込めて語り抜きます。

 先ほどまで神戸市で街頭演説をしていました。最後の演説場所は長田区でした。阪神・淡路大震災で大火災が発生し、最も大きな被害が出た所です。

 24年前の大震災直後、私は大阪で集めた1千万円の募金を兵庫県庁に届けました。行き帰りに見た光景がすさまじかった。軒先が道路についた木造住宅、傾くビル。これは間違いなく戦後未曽有の大災害だ、国会に送っていただいたら被災者支援に取り組みたいと決意しました。

 その年の夏の参院選で私は初めて大阪から国会に送っていただきました。当時の村山富市首相、橋本龍太郎首相に繰り返し、被災者の生活再建・住宅再建に公的支援をと求めましたが、「私有財産制の国では個人の財産は自己責任が原則」と冷たい答弁が壁のように立ちはだかりました。その頃の一時期、私は被災地に行くのがつらかった。行っても被災者の願いに応えることができないからです。

 その時、政府がやらないのなら被災者・市民と議員が一緒になって法律をつくろうという運動が起こります。作家の小田実さんが中心になって、生協や労働組合の運動も合流しました。

 市民と超党派の議員が共同して勉強会を重ね、とうとう全壊世帯に500万円支給する法案、いまの被災者生活再建支援法の先駆けとなる法案を参議院に提出することができました。

 阪神・淡路の被災地から聞こえてきたのは「これで希望が見えた」という被災者の声でした。自分ではどうすることもできない苦難にあえぐ人々に、真面目に生きる人々に、希望と勇気を届けるのが政治なのだと思いました。胸のガーベラにはそういう思いも込めています。

 (4日、大阪市の街頭演説で)


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