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2019年7月7日(日)

きょうの潮流

 子どもと向き合い、子どものことを考える時間がほしい。でもそのためには、自分の命を削るしか方法がない…▼経済協力開発機構(ОECD)は先月、教員の労働や学校環境に関する国際調査結果を発表。小学校でも中学校でも、日本の教員が一番長く働く、その過酷さが、改めて可視化されました▼全日本教職員組合(全教)などが進める「せんせい ふやそうキャンペーン」。署名に添えて、たくさんの悲鳴が寄せられています。「先生だって人の子、人間。機械じゃない」「死ぬまで働かないとだめですか?」。この声を、国はなぜ正面から受け止めようとしないのか▼日本共産党は昨年11月、政策「教職員を増やし、異常な長時間労働の是正を―学校をよりよい教育の場に」を発表。パンフレットになり、温かな共感が広がっています。提案の第一は「持ち時間数の上限を定め、そのための定数改善計画をおこなう」。教員の1日の授業数の上限を4コマを目安に定め、必要な教員定数を増やそうと呼びかけます▼特に授業がびっしり詰まった小学校では、1日に1時間でいいから空き時間をとの願いは強い。空き時間ができたら、落ち着いてテストやノートの丸付けができる。丁寧にコメントできる。「あの子はなぜあんなことを言ったのか?」と子どもの願いに思いを巡らすことができる。何より、トイレを我慢しなくて済むと▼教員が働きやすい学校は、子どもや保護者にとって居心地よい学校です。おとなたちが本気を出すのは今。この参院選で。


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