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2019年7月1日(月)

安保条約見直し、対等の日米関係を

東京・埼玉・神奈川 小池書記局長が演説

 日本共産党の小池晃書記局長は30日、大激戦の東京・埼玉・神奈川の各選挙区を駆けめぐり、吉良よし子議員(東京・改選数6)、伊藤岳予定候補(埼玉・改選数4)、あさか由香予定候補(神奈川・改選数4)の勝利と比例での党躍進、市民と野党の共闘勝利を訴えました。雨模様の中、家族連れや若者たちが演説に振り返り、足を止めるなど3カ所とも聴衆で膨れました。

 小池氏は、この日、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が板門店で会談したことにふれ、「朝鮮半島の完全な非核化と平和体制の構築、米朝関係の正常化を具体化する重要な一歩が踏み出されたことを歓迎します」と表明。現職の米大統領が初めて北朝鮮側に足を踏みいれたことは米朝関係改善を象徴する歴史的出来事になったとも述べ、「平和な朝鮮半島と北東アジアの構築に向けた旗印にもなるのが憲法9条。日本も憲法9条を生かした平和外交で積極的役割を果たせるように共産党も全力を尽くします」と訴えました。

 20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)後の会見でトランプ氏が日米安保条約は「不公平」であり「変えるべきだ」との考えを日本側に伝えたことを明らかにしたことについて小池氏は、「思いやり予算」や米軍再編経費負担など「米軍の駐留経費の3分の2を日本が負担している。こんな国は世界で日本だけ。米国に基地をおくより安上がりになっている」と語りました。

 そして、沖縄をはじめ米軍基地被害が住民を苦しめ、横田基地の特殊作戦用オスプレイが首都圏上空を我が物顔で飛び回り、屈辱的な日米地位協定によって日本の主権が脅かされていると指摘。「アメリカにとってどこが不公平か。日本にとってこそ不公平で不平等な条約が日米安保条約だ。トランプ大統領が見直そうというのであれば正面から日米安保の是非を議論しようではないか」と強調しました。その上で「安保条約から抜け出して本当の対等・平等な日米関係をつくり、自主・自立の国としてアジアの平和を実現する。その願いをどうか日本共産党に託してください」と訴えました。

 埼玉県川口市・川口駅前では、伊藤岳予定候補が「埼玉の1議席が安倍政権さよならの決定打となる」と改選数が1増えた同選挙区での21年ぶりの議席獲得の決意を表明。梅村さえこ比例予定候補、小久保剛志比例予定候補が勝利を呼びかけました。

 東京都葛飾区・亀有駅前では、吉良よし子議員が「選択的夫婦別姓など一人ひとりの人生の選択肢を広げる法律を成立させ、憲法が生きる政治への第一歩を踏み出そう」と訴えました。

 川崎市・溝の口駅前では、あさか由香予定候補が「自分らしく生きたいとの願いを最大尊重する政治に切り替え、働く人を守るルールをつくる」と力を込めました。しいばかずゆき比例予定候補も訴えました。

 小池氏は、具体的な財源を示して「減らない年金」や「暮らしを支える安心の社会保障」など党の提案を紹介した上で、全1人区の野党統一候補の勝利に全力を尽くすと強調。「そのうねりが複数区、比例区にも広がれば安倍政権を倒す選挙にできる。力を合わせて必ず勝利しよう」と訴えると、聴衆から「そうだ」の熱い声援が飛び交いました。


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