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2019年6月30日(日)

安倍首相“やってる感”演出

G20のニュース報道

NHKが1日中時間さく

 大阪市で28、29の両日開かれた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)。日本が初の議長国を務めることもあり、NHKのニュース報道は、「令和時代の新外交」などと、安倍首相の“やってる感”演出に手を貸す内容となりました。

 28日は、正午のニュースで、「世界の中で日本の役割が高まっている」と政治部記者がコメント。「首脳特別イベント」に参加する各首脳を一人ひとり迎える安倍首相の様子や記念撮影まで生中継するなど、一日中、G20のニュースに大きく時間を割きました。

 午後3時のニュースでは、政治部、経済部、国際部の記者・デスクが、安倍首相によるデータの国際流通に関するルールづくりの枠組み「大阪トラック」開始の宣言を無批判に紹介。「ニュース7」では、岩田明子解説委員が、安倍首相の狙いを“解説”、「日本政府は、議論は進展したと受け止めています」と持ち上げました。

 29日も朝から閉幕まで断続的に放送。安倍首相が、首脳宣言の文言調整で“奮闘”したかのように描きました。

 6月中旬の安倍首相のイラン訪問でも、世界のメディアが酷評しているのに、NHKは、13日の「ニュース7」で解説委員が「イラン側の真意を引き出すことができた」とまるで成果があったかのような説明をしました。

 NHKの政権広報的な報道には、国民の厳しい目が向けられていることを自覚すべきです。(藤沢忠明)


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