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2019年6月30日(日)

2019参院選 激戦ルポ

市民と共同 進化形

京都 倉林さんぜひ 無党派ズラリ

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(写真)再選への決意を訴える(左から)倉林議員、井上さとし参院議員(比例予定候補)、穀田恵二衆院議員=26日、京都駅前

 「改選数2の京都選挙区で、2期目も京都の代表として働かせてほしい」―。26日夕、閉会した国会から京都に駆け戻った日本共産党の倉林明子参院議員(京都選挙区予定候補)が京都駅前で元気いっぱいに決意表明しました。

 参院京都選挙区は、倉林議員が前回15年ぶりに選挙区の議席を奪還。改選数2を争う大激戦の中、市民と日本共産党の共同で、「何としても再選を」「倉林さんの宝の議席を守り抜こう」と全力をあげています。

 6月、京都の3カ所で演説した志位和夫委員長は「全国の『市民と野党の共闘』の最先頭を走っているのが京都であり、その柱としてがんばっているのが共産党です」とズバリ。日本共産党が、国政でも京都でも自民・公明の政治と対決し、「市民と野党の共闘」に誠実に力を尽くしてきたことを強調しました。

 共闘の力が発揮されたのが昨年4月の京都府知事選。日本共産党と市民の幅広い共同で、「つなぐ京都」の福山和人弁護士が44・1%の得票率(31万7617票)で大善戦。続く大山崎町長選では、自民・公明中心の「オール与党」が支えた現職に、保守系の新人と住民、日本共産党が共同し勝利しました。

 23日投開票の南山城村長選でも「オール与党」が支え、西脇隆俊府知事が推薦した候補が落選し、「住民本位の村政」が誕生しました。

 知事選以来の市民との共同はさらに進化しています。

 5月19日の事務所開きには、知事選の中心でたたかった市民、統一地方選で奮闘した無所属の候補者がズラリ。「『市民と野党の共闘』を進め、政治と生活をつなげてほしい。もう一度、倉林さんを国会へ」(京都市議選に無所属で立候補した白坂有子さん)など、熱い訴えが相次ぎました。

 選挙事務所の事務次長の一人には「市民と共産党の共闘の可能性を切り開きたい」とフリージャーナリストの守田敏也さんが、初めて市民から就任しました。

 守田さんはさっそく倉林議員の独自インタビューをブログに連載。「単なるお手伝いでなく、市民が自分ごととして、やりたいことを実現する選挙にしていきたい。倉林さんの魅力を伝えるコンテンツをもっと発信したい。おもしろいですよ」と意気込みます。

住民の立場貫き 実績数々

 若者有志が結成した倉林議員を応援する「アッコネクトプロジェクト」にも新たな市民の参加が生まれています。24日夜の「国会論戦を見る会」には、ツイッターを見た青年(32)=右京区=が「気軽そうな集まり。選挙も近い。何かしたいと思っていた」と初参加。青年は「住民の立場を貫く共産党に一目置いてきた。ぜひ議席を増やしてほしい。自分にできることで動きたい」と意欲的です。

 京都選挙区は、自民党の現職と、立憲民主党の新人が立候補を表明し、維新も擁立の意思を示しています。

 年金問題が急浮上した直後の自民党京都府連の総決起大会(15日)では、現職や府連幹部が「12年前の参院選で大敗した。二度とそうした結果をもたらしてはならない」「衆院議員、府議、京都市議が自分の選挙と思ってたたかおう」と、いっせいに引き締めました。

 自民現職は、格差と貧困を広げた「アベノミクス」や、北陸新幹線の延伸計画を「たかだか2兆円」と言って推進。「大日本帝国憲法を土台」にした改憲が持論で、安倍政権の“旗振り役”です。

 倉林議員は、この6年、「弱いものいじめは許さない」の信条で、安倍・自公政権と対決。府民に寄り添う姿勢と、「消費税」の差し押さえ10万件ストップ、原発質問54回、安倍首相に原発事故の「避難計画」は不完全と認めさせるなど数々の実績が、「とことん国民、住民の声を聞く。使える答弁を引き出し、政治を動かす。国会議員として職人」(守田さん)など共感を呼び、立ち上がりを広げてきました。

 「国保で命を落とす事態は絶対にあってはならない。1兆円の公費投入でサラリーマン並みの国保料への引き下げを。再び国会に送っていただき、命を守るこの仕事、どうしてもやらせてほしい」。公示目前、倉林議員は各地を駆け回り懸命に訴えています。(京都府・岡本大介)


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