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2019年6月19日(水)

2019参院選 激戦ルポ

松本さん勝利へ本気の体制

徳島・高知選挙区 自民も「激戦区」指定

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(写真)徳島、高知両県の市民と野党の前で決意を語る松本予定候補=15日、高知市

 目前に迫った参院選の徳島・高知選挙区(改選数1)で15日、両県の市民団体、野党と野党統一候補となった松本けんじ予定候補(35)=無所属=との「合意確認書」調印式が高知市内で行われました。

 「高知憲法アクション」「オール徳島」「市民連合・徳島」の三つの市民団体と日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党、新社会党、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」が勢ぞろい。100人の市民が参加する中、中央の共通政策でたたかうと明記した合意確認書に署名し、本気の共闘体制が整いました。

 立憲民主党高知県連代表兼徳島県連代表の武内則男衆院議員(比例四国)は「32の1人区で野党勢力を最大化する」、「社会保障」の広田一衆院議員(高知2区)は「みなさんと一緒に頑張る」、国民民主党徳島県連の庄野昌彦代表(県議)は「力を合わせて頑張っていきたい」と決意を語りました。日本共産党の春名直章高知県委員長、上村秀明徳島県委員長は「前回参院選の統一候補、大西聡さんと同様の体制ができた」と語ります。

 参院徳島・高知選挙区は自民党の高野光二郎氏=現=との一騎打ちになります。自民は独自の世論調査で、同選挙区を最も厳しいたたかいを予想する「激戦区」に指定しています。2017年の衆院選では、高知2区の広田氏が市民と野党の共同候補として、21年ぶりに県内の自民党独占を打ち破りました。

 「自公連立政権を倒すには、大きな視野で考えなければいけない」と語るのは、橋本敏男・高知県議(無所属)です。

 橋本県議は今年4月の県議選土佐清水市区(定数1)で野党共同候補としてたたかい、自民・公明推薦の候補を破りました。

 橋本氏は「幅広い野党結集を呼びかけるためには(無所属は)非常にタイムリーな決断。国民の声が正義という政治をつくりたい」と語ります。

「遠慮なく共産党と一緒」

 徳島県吉野川市では、阿佐勝彦市議(無所属)が共産党事務所を訪ね、前回のような野党共同の事務所をつくろうと提案。松本予定候補が野党統一候補の決意を語った「しんぶん赤旗」の紙面をブログに掲載しています。「反自公で野党がまとまらなかったら喜ぶのは自公。共産党と一緒にやることに遠慮はない」

 阿波市では、2016年の参院選で野党統一候補だった大西聡さんの後援会を引き継ぎ同年9月「私たちの明日を語り合う会」(深田君代代表)をつくりました。政治や選挙に参加しようと、医師や退職教員、共産党や無所属議員、市民が月1回の学習・交流会を開催。欠かさず続けてきました。

 会員の一人、党阿北地区常任委員の秋山広志さん(69)は今月の会合で、市民と野党の共通政策の意義を説明。比例では共闘に一貫して誠実に取り組む共産党への支援を呼びかけました。「党外のメンバーが統一戦線で一緒にやろうと言ってくれて心強い。語り合う会の集大成として頑張りたい」と言います。

 日本共産党高知、徳島両県委員会は参院選で、仁比そうへい参院比例予定候補をはじめ比例7議席への躍進のため、比例で高知8万7000、徳島5万の得票目標を決めています。これを土台に選挙区では松本予定候補勝利のため、本気の共闘で有権者の過半数を獲得する壮大なたたかいを進めようとしています。

 徳島、高知を駆け巡り松本予定候補は訴えます。「今回の選挙、みなさんにぜひ想像していただきたい。8時間働いたら誰もが安心して暮らしていける賃金がもらえて、医療も介護も年金も子どもも教育も、お金の心配なく受けることができる社会。『暮らしは良くなる あなたの声で』」

 (大串昌義)


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