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2019年6月7日(金)

「天皇の制度と日本共産党の立場 志位委員長に聞く」反響相次ぐ

大本から考える…時宜にかなった内容

 本紙4日付「天皇の制度と日本共産党の立場 志位委員長に聞く」を読んだ党員、読者から、「きわめて時宜にかなった企画だ」「胸のつかえがおりたような気がする」などの感想が寄せられています。その一部を紹介します。


一つひとつ胸にすとんと落ちた

 志位委員長の見解は、一つひとつが胸にストンと落ちるもので、うんうんと共感を覚えながら読み終えました。テレビや新聞などがすさまじい改元騒ぎを繰り広げる姿にうんざりでしたが、何だか胸のつかえがおりたような気がします。

 天皇の制度について議論を避ける傾向が強い現状について「思考停止、議論停止になってはいけません。タブーをもうけず、この制度について、この機会に大本から考え、議論していくことが大切だ」ときっぱり指摘しておられます。そのとおりだと思いました。そして、共産党が「天皇および天皇の制度を過度に賛美したり、国民に賛美を強制すること」や「天皇の政治利用」にきっぱりと反対できる揺るぎない立場にたてるのは、日本国憲法と改定党綱領を指針としているからだということが鮮明にわかる内容でした。(大阪府・青木哲夫さん)

共産党こそ憲法と民主主義の擁護者

 天皇とその制度を過度に礼賛し、国民に祝意を強制するキャンペーンで改憲策動をすすめるたくらみを許さないという点が大事だと思いました。「天皇の制度」について、綱領と憲法の国民主権の原則にたって厳密・ていねいに、わかりやすく語っていることが素晴らしく、日本共産党こそ憲法と民主主義の擁護者であることがよくわかるものです。

 女性・女系天皇についても憲法にてらして認めること、世界でもジェンダー平等が最も遅れている日本で、天皇を男性に限定している現状をただすことは、ジェンダー平等を発展させる意義ある改革になるとうたっていることにも感心しました。

 天皇の制度の将来については、「立場に立つ」との表現の意味とあわせて、党がいかに国民主権、国民の総意を尊重する立場にたっているのか、よく理解できた。このインタビューを活用して広く国民に党の立場を知らせていくこと、「集い」も開いて大いに語りあっていくことが大事だと改めて思った。(埼玉県・丸井八千代さん)

根本的、攻勢的な論立てですっきり

 選挙の忙しい時ですが、タイムリーな企画だと思う。天皇をめぐる問題ではいろいろな思いの人や、何となくひっかかっている人もいますが、そういう疑問に対しても、根本的に攻勢的に論を立てて解明されている。これはよかったと思う。

 内容についていうと、2004年に改定された綱領の規定の深い意味をつかみとるうえで、いくつもの重要な解明がなされていると思う。

 一つは、「天皇の制度」。たしかに綱領では「天皇の制度」という言葉が使われていますが、その意味をあまり意識しないできました。「天皇制」というと、国の在り方の根本を規定したものになる。「天皇の制度」という言い方をすることにより、あくまでも国民主権の国家体制、そのなかに天皇の制度が政治的権能をいっさいもたない制度として存続している――という説明になる。非常に明快です。

 もう一つ、「綱領改定がもたらした積極的意義」が3点、解明されたこと。とくに、二つ目の「制限規定の厳格な実施をより強い立場で打ち出せるようになった」という点は、国民主権の立場から、より攻勢的に語っていけるものです。これも、たいへんよかった。(東京都・石井耕太さん)

国民主権の立場から総まくり

 一つは、憲法上の天皇の位置づけが厳密にすえられ、国民主権の立場から、天皇の地位、元号、皇室典範、賀詞決議など、一つひとつ解明されています。いわば「天皇の制度」について語る総まくり、総集編といえるものです。疑問を持っている方にも読んでもらえばばっちりわかるものです。しかも丁寧、厳密にかいてあるのはさすが。たとえば、元号問題一つとっても基本的態度と、慣習的使用には反対しないが、使用の強制には反対するとか、将来の解決の展望など、丁寧に書いてあります。

 二つは、天皇の制度についての綱領上の位置づけを改めて学び確信にしたこと。天皇の制度に対する綱領の「認識」と「立場」について、「立場に立つ」ことの意味の解明など、新たな発見でした。また、天皇の制度について、どうやって解決を図るのか、という点は、自分の理解が不正確だったと気づかされました。社会主義的変革に踏み出した段階でも天皇の制度が存続する理論的可能性があるとの解明には、すごいなあと納得した。

 三つは、綱領改定の三つの意義が大変、新鮮でした。3年前に「天皇が大好き」という方が、入党した経験がありましたが、これからは、そういう方ともどんどん一緒に社会変革の事業ができるんだと自信をもっていえます。(千葉県・中嶋誠さん)

党の値打ちを積極的に語る内容

 「共産党は天皇制をなくそうと思っているのか?」などの質問が寄せられるなかで、インタビューは、日本共産党の「天皇の制度」の立場に関する疑問のすべてに答え、順を追って丁寧に解き明かしてくれている。憲法と綱領を指針に「天皇の制度」に関するさまざまなことに対応してきたというインタビューを読んで、自分のこれまでの綱領にもとづく「天皇の制度」の理解があやふやだったことを自覚し、「しっかり学んでいこう」と思いました。これは、党の値打ちを積極的に語る内容でもあります。

 女性・女系天皇は、憲法でなく、皇室典範の改定で可能な課題。ある人は、「“平等原則の枠外にある天皇の制度のなかに、男女平等の原則をもちこむことはおかしい”という意見があるなかで、国民のなかでの両性の平等、ジェンダー平等促進の角度から位置づけた。この論立てはスゴイ」と語っていました。(愛知県・河江明美さん)


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